東日本大震災から早2年以上が経過しましたが依然避難生活を余儀なくされている方々がおられます。
(本学空手道部OBにも津波による被災者や原発避難区域内に住居があるため、いまだ帰還出来ない先輩方がいます。)
私たちに出来ることは何かと考え、空手を通して少しでも復興の手助けとなるように、
2011年に続き 空手道部 復興ボランティア 福島2013 を決行しました。
矢嶋部長、岸本監督 同行で部員一同は3月8日から9日まで
NPO法人 福島再生PROJECT(志賀様、平出様)のお世話になり、
震災による津波により甚大な被害を受けたいわき市久之浜地区へ行ってきました。
3/8 いわき 老人ホーム 「ふるさとの楽園」内の庭園の清掃作業
3/9 ふるさとの楽園隣接地 久世原公民館にて演武
(関東学院大学空手道部、平工業高校空手道部、極真会いわき支部)
久之浜海岸の清掃活動
矢嶋部長よりのご報告
先ほど、岸本監督、学生5名、総勢7名での第2回福島ボランティアから無事帰ってまいりました。
途中、木目沢理事も激励に駆けつけてくれました。
初日午後は、お世話役の志賀様老人ホームに隣接いたします茶房周辺の落ち葉ひろいを3時間ほど行い、
夕食は特別価格での茶房奥様のもてなしを全員で受けました。
夜は、一人2000円の宿です。
2日目は、朝食のあと、9時から11時までの2時間を合同稽古です。
稽古には福島高体連空手道部委員長の鈴木先生率いる平工業高等学校の生徒さん、
極真会館の先生方、生徒さん(幼稚園から中学生まで)、それに我々7名の参加です。
号令は岸本監督がとり、
みっちり基本をやったあとで、
それぞれが演武などを披露いたしました。
高校生の男女はいずれも本学空手道部
欲しい人材です。
昼は、浜通りに移動し、仮設商店街(50メートルぐらいの長さ)を表敬訪問し、おいしいラーメンを頂きました
お店の皆さんは、津波被害の話を聞いて欲しい様子でした。
皆さんそうです。
(写真は久之浜地区の復興のひとつとして出来た、日本初の仮設商店街 ”浜風商店街” の中にある、久之浜ふれあい情報館で説明を聞く学生達)
午後の作業は、明日の3,11追悼行事のお手伝いでした。
わがチームはテント張りです。
近くの浜には、1年3か月前に復興作業を行った浜の神社があり、感無量でした。
奇跡的に社(やしろ)だけが残っていたのです。
一同でお参りしたのですが、老齢の区長さんがお出でになり
「町民を代表し、昨年の復興を御礼申し上げます」と言われた時には、涙が出ました。
皆さん本当につらく、お手伝いを感謝されているのだと実感しました。
近隣の親神社では、お茶とお菓子をごちそうになったのですが、奥様のお話に(津波以後の辛さに)聞き入り、岸本監督は言葉の無い状態でした。
昨年、この場所では、寒風の中を半日かけて落ち葉拾いをしたのですが
(小川OB寄贈のレッグウオーマーが実に有効でしたが)、「よく、また来て下さった」との奥様の言葉が印象的でした。
帰路、監督と話したことは、今後も、自分たちのためにも続けようということでした。
お世話役のお一人で、木目沢君の旧友である平出様は「全国的に高校生が減っている今日、
関東学院大学との交流が、進学に少しでも繋がれば」と言ってくださいました。
学生確保が厳しい大学としても大変有り難い言葉です。
ともあれ、第2回の福島ボランティアは、一定の成功を収めることができました。
皆様から昨年頂いたご浄財には、今回も大変助けられました。
7名を代表して、御礼申し上げます。 押忍
平成25年3月10日 関東学院大学空手道部 部長 矢嶋道文
右の写真は、前回(2011年)、修復のお手伝いをさせて頂いた稲荷神社の前で撮ったものです。
この稲荷神社は、久之浜地区で周りは津波に流されて更地になってしまった中、何かを表現するかのように流されずに唯一残った神社です。
なにやら感慨深いものはありますが、周りに見える光景は一年数ヶ月前とほぼ変わっておらず、ことの深刻さを感じました。
将来を考える現地の方の心情を想像すると、言葉に詰まります。
3/10(日)に行われる東日本大震災久之浜・大久地区追悼供養に供える寄せ書きです。
二年経ち、メディアでの報道も絞られてきている中、決して風化させず、
出来ることならば、自身の目で観て、これからも継続的な物心両面での支援が
必要であると感じました。
空手道部も、この活動の継続を目指します。 押忍
平成25年3月10日 空手道部監督 岸本有司
ふるさとの楽園 施設長 佐藤さまより
先日は、市内での活動お疲れ様でした。
3月11日前後は、たくさんの方がいわきを訪れて下され
いわきに「元気」を残して下さいました。
時間の経過と共に震災の記憶が風化されてしまう事が懸念されます。
福島の復興の終わりは遠い先であることは誰の目にも明らかです。
私たちはそれを見届けることは出来ないかもしれませんが
その日が1日でも早く訪れることを
望みながら自分の役目を果たしていきたいと考えております。
またお目にかかれる日を楽しみにしております。ありがとうございました。