空手道部の恒例行事と言えば春夏の合宿ですが、昭和30年(1955)に第1回合宿を開催(本学航空部部室16畳の間に宿泊し体育館で稽古)
してから、早60余年、今までに何処で合宿を行って飯を食って来たのか、気になって調べて見ました。
主な出展は40周年・50周年の記念誌、それから手元に残っている資料を参考にしましたが、
調べ間違い、不足な所もあるかと思います。 ご指摘をお願いします。 今後も継続して調査を行っていきます。
開催回数で第1位は千葉県の南房総、東京湾を挟んで対岸で、直線距離は近いですが、船旅・鉄道旅も楽しめ、気候・風景もがらりと変わり
ちょっとした旅行気分も味わえて安くて近い、飯もうまいで、ここ10年春夏を通して安定的な人気があります。
2位は静岡県、こちらも安くて近くて新鮮な魚も美味しいの3拍子揃った伊豆があるためです。 伊豆下田の白浜海岸が人気です。
3位は北海道。 夏涼しく、北海道地区OBの結束が固く、学生の面倒を良く見てくれるためです。
4位は校内合宿、主に春合宿でお金が無い時の定番です
分かっている限りでは北は1998年の北海道斜里町知床合宿、南は1977年に奄美大島まで行っています。
春は手近な所、夏は涼しい所と考えてしまうためか沖縄県での開催がまだ無いようです。
海外遠征に行こうと言う話もありましたがまだ実現していません
海外遠征は実現していませんが、南の島での合宿は何度か行なっています。
一番人気なのが伊豆大島。 都合3度行なっています。 行政上は東京都で品川ナンバーの車が走っているのですが、植生も違い南の島に来た感じが濃いです。民宿に安く泊まれて食事も美味しい、しかも海に囲まれているので容易に脱走できない...と合宿に好条件が揃っています。
1973年隠岐の島に遠征しています。 1975年島としては少し大きめですが淡路島へ。 1977年奄美大島へ。
1999年には伊豆神津島に行っています(調布飛行場からセスナ機に乗って行ったそうですが、ジェットコースター並の急降下ありで、まじで死を 覚悟したと聞いています。。。合宿より往復の飛行機の思いでの方が強かったみたいです)
・陸上部との合同合宿
現在の空手道部部長の矢嶋先輩、実は陸上部のOBでもあり1984年当時は陸上部の監督でした。
同じ大学とは言え空手道部と陸上部が合同合宿、普通の思考では考えられない組み合わせでしたが、
矢嶋陸上部監督が北海道合宿で空手道部の面倒を見てくださった斎藤先輩とは同期でありかつ親友の仲であったからこそ実現した合同合宿です。
長距離を走る粘り強さはあるが精神面の強さがあと一歩足りないのが陸上部の弱点、馬鹿元気はあるが雑で粘り強さがない所が空手道部の弱点。
お互いに補強しあえると考え実現しました。
同じ宿舎で寝食を共にし、朝の屋外練習は合同、さすがに午後の練習はそれぞれの競技ごとに別々に行いました。
合同で行った喜茂別から定山渓までの40kmのマラソンでは長距離を走ったことが無く、ペース配分が掴めないまま前半飛ばし過ぎ(途中までは空手部の学生がトップ)、中山峠までの急勾配でスタミナ切れ、結局空手部では誰も完走できませんでした。
陸上部は涼しそうな顔して(いるように見えた)全員完走。 ペース配分と栄養補給の重要さが身に沁みました。
へばりかけた時、矢嶋先輩よりもらったチョコレートや飴がどんなに嬉しかったか。
・他大学の空手道部との合同合宿
・1976年新潟県での武蔵工業大学との合宿、
・1993年と1994年の防大で行われた防大、湘南工科大、聖マリアンナ大との合宿
(協会の師範に多数参加していだだきました)、
・2009年伊香保で青山学院大との合同合宿を行なっています。
・1985年北海道夏合宿では国際松涛館空手道連盟の全日本チームとの交流稽古を行なっています。
それから忘れてはならないのが幹部学生の故郷で行われる合宿です。
空手道部一行を引き連れての凱旋帰郷ということで親御さんや地元の人たちに対しては誇らしく、
また部員の面々に対しては俺の故郷だ、どうだ と言う高揚した気持ちと 気に入ってくれるかちょっと不安と緊張した気持ちが入り混じり
本人にしてみれば特別な合宿となるようです。
また親御さん、地元の方に歓待していただき、昼間の稽古より夜の稽古の方がきつかったりだそうです。
・1978年夏合宿は4年岡上主将の地元高知県で合宿をおこなっています。
・1995年夏合宿は宮崎県宮崎市、4年志多主将の故郷までフェリーで行ってます。 夏の宮崎はひたすら暑かったそうです。
・1997年夏合宿は山口県那珂町、4年広中副将の故郷で行われています。 親御さん始め地元の方に歓待されて、昼の稽古より夜の稽古(歓待)
の方がきつかったそうです。
・2010年夏合宿は長野県黒姫、4年小林副将の故郷、
同行した小林師範によると”日本の田舎という感じですばらしいところです。山は青く、また深く川はせせらぎ、稲穂は垂れて、
ひと足はやい秋がもうすぐそこに、てな感じでした” とのことです。
・2014年は村上主将、橋本君(九州学院)のふるさと阿蘇で合宿を行っています。
面倒を見てくれるOBを頼ってのOB地元合宿も多く実施されています。
・1980年から1986年まで都合7回行われた北海道合宿では14期斉藤先輩の道場の板張りの床に畳を各自1枚づつ敷いて布団がわりで寝て、食事は自炊、昼間はその道場で稽古を行なっていました。OBや地元の方からの差し入れも多くメロン、スイカ、とうもろこし、
カニなど北海道名物が食べ放題でした。
・1987年5期相馬先輩のペンションを借りて行った伊豆下田合宿では部員わずか7名程でしたが空手協会の川和田師範
(当時世界チャンピオンの全盛期) をお呼びして密度の濃い稽古をつけていただきました。
食事は自炊、つたない晩餐でしたが師範も一緒に食べて頂きました。
・2011年と2015年の夏は13期の小島先輩の長野菅平のペンションに宿泊して開催しています。